大遅刻男から律儀なヤツへ
二十八歳のHさんは、大手メーカーに勤める経理マンである。現在、事情があって転職活動している。普通一般的に、現職に勤めながら職探しをしている人は、転職活動中の事実を同僚や上司に話したりせずに、極秘裏に動く。Hさんも会社の誰にもうちあけることなく、こっそりと転職活動していた。彼がとある第一希望の企業A社に応募し、面接日を設定したときのことである。昨今忙しい身のHさんだったので面接時間は午後八時という遅い時間になってしまった。
[参考]
愛知県(名古屋など)の転職・求人情報検索 - 転職のリクルートエージェント
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京都府の転職・求人情報検索 - 転職のリクルートエージェント
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北海道(札幌など)の転職・求人情報検索 - 転職のリクルートエージェント
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会社にもよるが、現職中の人を考慮して、遅い時間や土日に面接を組んでくれる企業が増えてきている。A社も、そんな「気の利いた」会社の一つだった。面接当日、東京は久しぶりに大雪となった。「ああ、降ってるな……」昼頃外を見たHさんは、雪が降っている事実は認識したもののそのまま仕事に没頭し、夕方の退社時間を迎えるに至った。これがA社面接の一時間前である。通常であればじゅうぶん間に合う時間を取っていたつもりのHさん、最寄り駅までいって交通機能が麻庫しつつあることに気がついた。(でもまあ何とかA社まではたどり着けるだろう……)そう判断したHさんは、そのまま強行突破を試みたものの、途中で電車がストップ。約一時間の缶詰の末に、大遅刻してA社にかけ込んだのである。「大変申し訳ありませんつ!Hと申しますっ!」大汗をかきながら、応接室に通されたHさんの前に、A社人事部長が不思議そうに話しかけた。「よく時間通り間に合いましたねえ。この雪だから来られないかと思いましたよ」一時間遅刻していたのでてっきり怒られると思っていたHさん、しばらくしてから自分が面接時間を一時間勘違いしていたことに気がついた。大遅刻男から一転して、麻庫した交通網を突破してきた律儀なヤツと評価されたのである。この事実に気付いたHさんは、自分が時間を勘違いしていた事実はひだ隠しに隠し、「大雪なので早めに退社しまして……」と大いに自分をアピールするネタとして活用したのである。その日は結局A社人事部長もHさんも雪のために帰宅できず、A社近くのカプセルホテルに仲良く宿泊して、さらに親睦を深めるに至った。この偶然のきっかけを見事に活かして、Hさんが内定までこぎ着けたのは言うまでもない。平穏無事な営業生活を送ってきた証券会社に勤めるEさん。ある日、彼の会社は年俸制を導入し、全社員の年俸を公開するという施策を打ち出した。プロ野球界では契約更改が佳境を迎えている。記者会見をみるたびに思うのが、「何でいちいち自分の年俸を明かさなくてはならないんだろう」ということである。選手一同、大きなお世話だとは思わないのだろうか。それとも選手を発奮させる意味も込めて、定例化された制度なのだろうか。疑問を感じるところである。
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