「失業の構造化」が進んでいる
2011.11.24
倒産はせぬまでも、企業は自らのリスク負担力の低下に対処しようとする。その方法の一つは、他にリスクを転稼(ヘッジ)するというものである。例えば、業績給の導入というのは、企業の収益変動リスクを社員個人に対してヘッジする仕組みである。自己責任というとそれなりに「聴こえ」は良いが、要は企業がリスクに耐えられなくなり、ついに社員個人にリスク負担を求めるようになったということである。あるいは人材派遣を利用するというのは、人件費リスクを派遣会社に対してヘッジするという行為であると択えることができる。
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人材派遣会社はヘッジされたリスクを自分で受けとめることはしないで派遣社員個人に再度ヘッジしている。こう書くとリスクをつけ回して、いかにもみにくい争いのように感じるが市場は合理的である。最終的にリスクを負担する派遣社員には、負担の見返りがある。具体的な見返りとは、時間や空間の自由度の高さ、年齢の割に高い報酬、気楽な人間関係など、動機はさまざまなのだろうけれど、見返りがなければ誰も喜んでリスクを受け止めようとはしないだろう。市場が成立しているということなのである。
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