世界標準から外れた日本の就活

2011.11.24

大学が企業から認められている国、すなわち大学の成績が重視される国では、まったく事情が異なります。3年次、もしくは4年次前期の成績が出るまでは、企業は動こうにも動けない。学生は大学での成績が就職を決めるので、とにかく勉強をしていい成績を取らなければならない。就活などしている暇はないのです。自己分析など、彼らにとっては時間の無駄以外の何物でもないでしょう。アメリカでも中国でも、そして韓国でも、学生が3年生のうちに就職活動をすることは、まずありません。

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ここでアメリカの就活事情について、簡単に見ていきましょう。アメリカは地域ごと、業種ごとに、それぞれの事情に合わせた選考方法を採用しているので、アメリカ全体としてこうなっているとはいいにくい面があります。しかし、大まかな傾向としていえることはあります。まずひとつは、アメリカの学生が3年次から就活をはじめることはほとんどないということ。就活をはじめるのは4年生以降、もっと正確にいうと、3年次が終わったあとの夏休み以降だということです。アメリカでの選考手段の代表的なものに、インターンシップがあります。アメリカの新学期は9月にはじまりますが、前学年は6月に終わります。その間の夏休み、3年次が終わって4年次がはじまるまでの休みをインターンシップに充てるというのが、ひとつの代表的な方法です。このインターンシップも日本のような極めて短期間のものではなく、2〜3週間、2〜3か月から、ケースによっては1年間に及ぶものまであります。そしてもうひとつの違いは、アメリカの企業は採用者の選考にいくつもの手段を使うということです。日本企業のように採用者全員を一度に同じ方法で選考することは多くありません。あるひとつの方法で何割か、別の時期に別の方法で行う選考で何割かというように分けているのです。ある年のゼネラル・エレクトリック(GE)社は、1800人の採用者中、ほぼ半数をインターンシップで採用したと聞いています。それだけインターンシップを重視していることがわかりますが、このことは一方では残りの半数は別の方法で採用したことも意味しています。日本と同じように、書類選考、筆記試験、そして面接試験を重ねて採用を決めるという方法も採用されています。ただ、それも一回きりのことではなく、時期をずらして何回か行う企業もあります。